八十八歳の義父が雪かき

快適な空調の新幹線にのって美味しいお弁当を食べタクシーで実家に着くと義父が雪かきをしていた 思ったよりもコンモリ積もった雪の量 この夫婦はささっと家に入りコタツから硝子戸越しに眺めるばかり 手だし無用の父であるから安心なり 「いやいや降ったもんだわい」と一服する父に昔はもっと降ったよなと息子が言い「あぁあ始末になんねほどだったわい」と話す雪話 台所のテーブルに作ってきた肉じゃがとキンピラゴホウを出すと義父喜ぶ 夕方入浴後うまいうまいと食べてくれ私が嬉しい 雪のおかげで明るい景色 友人二人に郡山にてと書きハガキをしたため投函 届いた頃は鎌倉だけれど大切なのは気持ちね。