2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「私はパソコンだ」

黄昏時 暮れゆく空が勢急に暗くなり私は気を失った。揺り動かされ呼びかけられ通電され、たよりない指の主がキーボードの上を彷徨ったが、それもそれなり止まった。私は壊れたものと捨て置かれたようだった。幾日経ったか、見知らぬ、いや、懐かしい家ではな…

事の真相

さて17日にパソコンが真っ暗になりヤマダデンキに持って行ったら改装のためビルがネットで覆われていた…5年保証がどうした?とばかり昨日やっと持ち込み、かくかくしかじかと話すや否や「それはウィルスです!最新型です」 3月下旬から猛威をふるっていて昨…

また思い出

或る日 金曜日に帰って来るはずの夫が木曜日に帰ってきた そしてなんの話だったか忘れたけれど臨月の腹を抱えて笑う話を聞かせてくれた 腹筋がドンジャラ動いたせいか陣痛が始まり三週間ほど早く次郎は産まれた 小さな赤ん坊だった 私は少しも騒がす黙って産…

思い出

或る時 我が家は仙台の広瀬川のほとりに住まいしていた まだ次郎は登場しておらず、まあよく喋る太郎が私と夫の愛情を独り占めしていた???いやいや私は初めての子育てに四苦八苦し出張ばかりで不在の夫をひたすら待ちわびるという体たらくだった。そんな…

姉を見舞う

長姉が事故に遭い二週間経った 再度枕元を訪ねるとなんと目をみはる回復ぶりに驚き喜んだ ベッドのリモコンを操作し起き上がり普段の顔で話している 最初に見舞ったことを覚えているかと訊くと「ちゃんと分かってますよ 遠いのにゴメンナサイね」と言う 私は…

いらち

「いらち」とは動詞「苛つ」の連用形が動詞化したものという。 詩人三好達治の詩は晴明で静かで好きで暗誦しているけれど実は激越な異常な一面があったという。妻は佐藤春夫の姪であったのでなだめるためか訪ねると、ざあざあ降りの庭に嫁入り道具を投げつけ…

生きのびるからだ

南木佳士著エッセイを読んだ。帯に「最後に信頼できるのは、からだのしたたかさなのだ」とあった。33篇のエピソードの中に印象的だったのは二月の信州での老患者の言葉「こんなにさびい日ばっかりつづきゃあ、凍み死んじまうよ」…… さて義父を思った 三月二…

たしなみ

パソコンがないと本に集中できることに気付いた。ノートに書き抜いた箇所をアップする 内容は全く覚えていないが遠い昔に活字を追っただけのスタインベック「怒りの葡萄」 *母親はちょうど食事のしたくをしているところだったが、突然入ってきたむすこを見…

いとしの座敷わらし

某新聞の連載だった小説で毎朝たのしみに読んだものだったが、このほどテレビドラマ化されると?宣伝している、が、配役のイメージが違って思えて仕方がない。お父さんは相棒の右京さんだし、お母さんはチャーミング過ぎる お祖母ちゃんが草笛光子じゃ旧家の…

義父の声が聴こえる

義父が亡くなって1ヶ月経った昨日春子姉さんと話した。三度ほど夢に顔を見せたという「何が言いたいんだろうね」と娘はなにやかにやと父を偲ぶのだった。しかし、まだたった1ヶ月しか経っていないのにずいぶん以前の事のようにも思え、テレビの前の義父の…

パソコンのない生活

まるでそう、仲良く暮らしていた社宅生活の春のある日に転勤という船が港について、誰彼の一家を乗せて、あるいは我が家が乗って行かねばならなくなった雰囲気です。手を振って、手を握って「お元気でね」「また会おうね」など言い交わし、そして、一家それ…

春の真っ只中で

春の真っ只中で、ぐるりと見渡すと去って行った花とこれから咲く花たちが順番を今や遅しと待っているようだ 私は花に疲れた すこしゆっくりいたしましょう ブログは1日も休まず綴り、降りかかる困難は花吹雪のようだと思って過ごしましょう。昨日クリニック…

一字違いで大違い

さても人間、不幸におそわれた時ほど、本性が見えてしまうのは幾度も経験しながら、しかし悲しく情けないと、言いたくない事を口にするに至った。過日事故に遭い重傷を負った姉の息子、私の甥の態度、行動だ。 気持ちは解るがあまりに不遜な態度にさすがに怒…

くたびれた

パソコンが「くたびれた!」と云って、暗く落ち込んでしまった。 手を尽くして夫にも診せたが匙を投げた。今日診察を受けてダメならば新人を受け入れなければ…長い間の友人が去るのか、もどってくれるのか、心配と不安で心が痛む。というわけで携帯電話から…

鎌倉 游古洞(ゆうこどう)

鎌倉駅の踏切のすぐ近くにある古書店です といってもいろんなものがおいてあって 店先を見ただけでは何屋さんかわからないほどです 「私、古本屋をやりたかったんだけどね お客さんが あれこれ持ってきて置いてくれないかっていうから こんなことになっちゃ…

金品すべてお持ち帰りできます

「金品すべてお持ち帰りできます」 ん? んん? コーヒーショップで な〜んだ 「全品すべて持ち帰りできます」だった くすっと笑っちゃった 夫に言うとゲラゲラ笑い そして それについていろいろお喋りしようとするので 「笑うだけでいいのよ」と言った 土日…

私の特等席

買い物帰りにちょっと休憩読書・・・ おや お花見ママたちお子たちでいっぱい 桜の木の下のベンチが特等席なのだけれど・・・ しかしまあ 楽しそうなこと 嬉しい画像だわ ぐるぐる遠回りして家に帰って ご近所さんにいただいたスイートピーをながめて 私も何…

春らんまんの蛙いっぴき

「 ばんざいの姿で蛇に銜えられ春らんまんの蛙いっぴき 」 鳥海昭子 山形県鳥海山麓に生まれ育ったという詠み人である 毎年アップしているからまたですかと仰る方もおられるだろうけれど この歌が浮かんでしょうがないのだ 明るい色の蛇だろう 蛙は白い腹を…

手紙

姉からの定期便の消印は4月9日 事故の知らせは4月10日 A新聞の「悩みのるつぼ」が入っている 私が悩みのるつぼに入っちゃったわ!! きれいな文字 私のマリアさまのような姉 去年日本橋で会った時には 「ね 私 きたないお婆ちゃんになった?」としきり…

現在地は

自分が居るのが何処なのか 行きたい場所はどの方向なのか 度々このような地図の前で立ち止まり確認する 赤いところが自分なのだ 昨夜 何処にも居なくなるこが有り得ることと 考えなければとふと思った 親ほど歳の違う長姉が交通事故にあった 低体温になって…

満開の桜の影法師

今週のお題「桜」 満開の桜の下で本を読む幸い 幼稚園バスを待つママと弟妹達 苦しく辛い内容の本だったがそれでも季節は巡り 春が幾度もやって来て花をさかせたのだ

お花見 台峯から

家から10分台峯に入る 一番狭い尾根 幅約一メートル 崖っぷち 気をつけて 雀のお宿への道のよう 皆さん休憩 向こう側には円覚寺 二人恒例のお花見場所 夫云うよう「心中か?」(笑) 父 頼朝公の元にて ワンカップを手に父と相対する息子 ま・お花見だから…

お花見に

今週のお題「桜」これは桜か梅かわからないのだけれど 素敵な緑の額縁で背景の昔ながらの雨戸も趣深くて良いのでアップ 素敵な絵画のよう スミレも可愛い 今日は義父の遺影をお花見につれていく 「花見なんてしねぇわい」という義父だったが 写真になったら…

「にらまれちゃったからさ」

なにしろコーヒー一杯で一時間から一時間半は読書する そのコーヒーショップはざわめきがほどほどで心地よいのだ しかし 昨日は実に滑舌の良い声の通るオジサマが携帯電話で 「はい あぁ 私です 用件が四件ありますのでお願いします」で 始まったがいいが一…

井上陽水 「いっそセレナーデ」

買い物から帰ってテレビをつけたら 井上陽水さんのあの声が黒柳徹子さんの声と不思議なコラボ! 冷蔵庫にしまいながら早く見たくてたまらない 急ぐ! 「いっそセレナーデ」の弾き語り そのー・・・なんというか まあるくまあるく完璧に美しく剪定された庭木…

元町でランチ

ここのランチメニューはおいしい ホットサンドイッチとロイヤルミルクティー 840円 ツナとハンバーグとクロックムッシュがあって これはツナ 紅茶の専門店でのランチは楽しみだ 先々週の水曜日に薬局を出ると春子姉さんから父の訃報が入ったのだ 駅へ向っ…

「孫よ」の考察

マゴではなくネコである ここ2、3カ月で三人の孫誕生が友人にあって おめでたいことである 心から健やかなる成長を祈る そして友人の健康も祈る さて「孫」という歌謡曲が流行ったときに どうしてこのような歌がヒットするのか私には解からなかった イヤで…

北鎌倉から

北鎌倉驛舎 北鎌倉駅前 作家さんが集まるところ 浄智寺の池 黒赤白の三匹の鯉が一列に・・・ ハクモクレン 白い鳥が飛び立とうとしているよう 白椿 まぶしく咲いている なにごともなかったように季節は巡り春となった すべて世はこともなし・・・ 海の底が山…

ふしぎ トーボくん

今週のお題「オススメのマンガ」 故ちばあきお氏の作品 これは六巻で六千円したけれど欲しかった 懐かしくてどうしても手元において読みたかった きっともう手に入らないのじゃないかと思う 四人兄弟の三男のちばあきおさん お兄さんはちばてつやさん お読み…

こだわりを見つけて

笑ってるヒップ! 待って 待って ゆっくり歩いて! モチーフ編みで飾った ただ一台の自転車 愛車なんでしょうね 毛糸で丁寧に・・・ 薬局でお薬をもらっていたぬいぐるみ これちょっとビックリでそっとシャッター スーッと通り過ぎてしまわないよう足を止め…