たしなみ

パソコンがないと本に集中できることに気付いた。ノートに書き抜いた箇所をアップする 内容は全く覚えていないが遠い昔に活字を追っただけのスタインベック怒りの葡萄」 *母親はちょうど食事のしたくをしているところだったが、突然入ってきたむすこを見て、思わずフライパンをとりおとした。静かにトムに近づいて、おずおずとその腕にさわり、それから指先でその頬にふれようとする。が、むすこは感情をあらわすまいと歯をくいしばっているのに気づいて、ハッと手をおろす。*そこのところ。"Then she knew,and her control cam back and her hand dropped." この「コントロール」ということばを、わたしは美しいと思った。むすこが耐えているのだから、母親も耐えねばならない。過度の感情の露出は見苦しい。それはアメリカ人も日本人も同じことである。わたしはこの場面に、アメリカ人のcultupeを見た気がした。このcultureを日本語に訳せば「たしなみ」もしくは「羞恥」であろう。※高島俊男著より…なぁに やたらとハグせんでもよろし、というところかな 再会も喜びも悲しみも。