姉を見舞う

長姉が事故に遭い二週間経った 再度枕元を訪ねるとなんと目をみはる回復ぶりに驚き喜んだ ベッドのリモコンを操作し起き上がり普段の顔で話している 最初に見舞ったことを覚えているかと訊くと「ちゃんと分かってますよ 遠いのにゴメンナサイね」と言う 私は兄姉が杖をついたりの老体なので末っ子の役目としての三時間ぷらす三時間の往復見舞いと後の報告義務があるのだ。しかし姉ときたら昼御飯を箸、スプーン、ストローをすらすら使って済ませた後に「もう字なんて書けない」と言った!「書けますよ…」。さてそこに姉の息子の奥さんがやってきた この方がまた良き人のお手本のようで頼もしい 集う機会のない三人で始まったのは夫の良からぬ癖のこと かんしゃく持ちにだんまりと受け手の妻の苦慮話は盛り上がった しかし皆々が合うように出会い暮らしているのだと思った。姉はあと一週間程でリハビリ専門の病院に移るとのこと あとは大丈夫に姉は頑張ってくれるだろう。頑張れ 悦ちゃん!!