パパのあやまち

 
        

        

       ひとひねり伐ってわが花わが器   ゑぽむ



  すれちがう父娘の会話に苦笑した


 「パパのすることって大抵は過ちよね!」


 「な、なんのことだよ それ・・・」



 そりゃあ パパだって立ち止まるほどの衝撃だったろうよ


 小学5年くらいの女の子は容赦がない


 パパが過ちなぞする筈があるかどうかは別として


 私も使いたかったな 機会がなかった


 例えば「あまつさえ」「あたかも」「すなわち」・・・・・


 大方は使わずに黙って過ごしたが 書くことは書いた


 言葉への大人びた憧れ


 それは爪先立ちした背伸び とても可笑しかった


 かつての自分は遠く過去に去ってしまい


 こうして実践女子が進出している


 男の子はその点は変わらず幼い気がする


 今は優しく耳触りのよい静かな詩のような言葉を求める


 私のパパの苦悩は国家からの召集だった


 避けられない逃げられなかったことなのだから過ちではない


 過ちは東京プリズンで明らかにされたのかしら


 勝った国は負かした国を裁いたのだ 戦犯ABCと名付けて


 あぁ 今日も口にはしないことをアップしてしまった。






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