兄の病気

姉から電話で兄の病気を知った

一人暮らしなので良かったのか悪かったのか・・・

脳梗塞 どんな様子なのかまだよく分からないが

食事は摂っているという

7歳違いでよく遊んでもらったものだ

姉二人で「早くお父さんお母さんのとこに行けばいいのにね」と

不遜な会話をしたらしい

くすっとしてしまった妹の私ももっと不遜である

こう寒くては行ってみようにも足がとどこおる

5人姉兄 末っ子の私は見送るばかりか






                ・

今夜は冷えることについて

夫が何やら言っている

なになに〜???

行って見ると「今夜はあまりに寒いのでベットにホッカイロを貼る」

と作業をしている

いいわよいいわよとやんわり断ったら

「いやいや老婆心ながら・・・」と

ふいと吹いてしまった

私は低温やけどに気をつけねばならない

爺の老婆心か あはは・・・うふふ・・・






               ・

お相撲大好きだけど・・・

お相撲大好きだけどどうにもこうにもならないことになった

哀しいこと 辛い事 胸がつまるような感じがしてならない

大きな体 毎日のけいこ 一日一番

大きな体に小さな心かしら

いったいどうしてしまったのかしら

どちらも可哀想

どちらも哀しい

わたしも哀しい・・・




                    ・

柿三つ分

庄 内柿がとどいた  昔馴染みから・・・

洗いもしないでさっさと剥いてパクパクパクパク

そのおいしいことといったら この季節だけの楽しみ

気が付くと三つ食べていた これこれ柿はお腹が冷えますよ!

それでも美味しくてやっとがまんした

夕方食べて夕食食べて夜お風呂で体重を測ると2キロ増えていた

柿三つ分で2キロ? ややや 慎まねばなりません

しかし柿は医者要らずと申します

一日一個といたしましょう あっはっは



                 ・

カズオイシグロ

思ってもみなかったと言ったら失礼だろうか・・・

ノーベル文学賞 カズオイシグロ の知らせに驚き喜び

しみじみとした気分になった

彼は純粋日本人だけれど父上の仕事の都合で渡英そして帰化

素晴らしい作家となった

緻密で繊細な文章豊かな内容にひきつけられて

幾度読み返したかしれない

同年代であった・・・もっと自分よりも年上かと思い込んでいたのだ

テレビに映る彼の風貌は知的でたくましくて

本棚に直行してしまった

またページを開く 不思議で厳格で優雅な世界にいざなわれる。




               ・

取り換えっこ

雨の日の買い物

お米も2キロ買ったのでくたびれて ちょっとコーヒーショップへ

みなさん同じ重い思いらしくて混んでいた

傘たても満員状態 私の傘はクリーム色

あなたにどうぞ!というように一つ空いた席でアイスコーヒー

少しの間にのどをうるおしたお客さんたちはいつのまにかすいている

さてとよっこいしょとお米その他を肩にかけ出ようとすると

傘がない! でも同じようなクリーム色のが一本???

あぁおまちがいになったのね しょうがない

私の傘にして外に出た

よくよく見るとなんだか新しい目

すみませんねえ でもねえ 困った時はお互い様?

午後晴れて誰かさんの傘を干した





                ・