運だめし

         


これは40年前に弟(夫)が姉の婚礼に際し贈った人形
もちろん父は一人娘の結婚に反対しながらも「こんなもの!」と
姉には渡さずじまいだった曰く付きのお人形


今日は運だめしにかけて 夫の大騒ぎの二日間を書く


尾籠な話で恐縮だが何のことはない
生まれて初めて便秘したのだ
一日目から大騒ぎ「出ない!なぜだ!」
そんなこと誰だってあるわよ 気にしないで待ってれば?
「気にしないだって? そういいう言い方ひどいな」
ひどい? あなたはいつも云うじゃない 大丈夫よ
「ああ どうしよう 病院に行こうかな」
笑われますよ
「あんたは看護婦さんにはなれないね」
なりませんよ
「あぁ なんか薬ないか 飲んだらすぐ効くのか?」
すぐは効きません 翌日ね


「友とするに悪き者」・・・身強く健き者・・・だったろうか
正に夫がそうである
夫とするには元気で毎日働いてくれたからいいのであるが
友達には適さない 痛みを知らないのは難点である
頭痛も便秘も知らない人


元気すぎる人は何か欠落しているように思う
少しばかりのことで拗ねたり 無神経な言葉を発したりする
事情が汲めないのである ちょっと苦慮したものだった


さて夫の生まれて初めての苦難は「難」なく二日で解消した
「良かったね 大変だったね」と声掛け
「あぁ つらかったEPOMには解かんないんだろうなあ」
!!!!!解からいでか!!!!!
黙って耐えるものである


      朝の来ない夜はない