シンセミア

本を読んで心がぐさぐさに傷つくこともある
めったにない それがこの本だった
第58回毎日文化賞と第15回伊藤整文学賞をとっている
Wikipediaによれば書評家によっては大江健三郎、中上健治の大家の
作品とも並び称され、高橋源一郎、蓮寛重彦などは
「超がつくほどの傑作」と手放しで評価とあった


        


本は山形県東根が舞台になっていて私が方言をよく解かったことも
原因しているのかもしれないが重苦しく鋭い痛みをもってうちのめされ
何日か落ち込んだ この本に作家に物凄い力があるということなのだろう
読み返しはしない 書き抜くことなどない。



        

    
         

        


私の暮らすここが物語の舞台
北村薫作品のような静かで端正な読み心地だった
「ビブリア古書堂事件帖」キアラさんにお教えいただいた
装丁を見たら自分では絶対手を出さない
キアラさんのお譲さんからのお薦めであったという
ほんとうにおかげさまで救われた 「癒された」
「癒し」という言葉 ある意味があって私は好まないのだが
今回初めて使う・・・キアラさん ありがとう