永久の別れ

みんなが信じられない形で、しかも当然の如く父は逝った 夜中目覚めると部屋の明かりがついている 夫がつけたのだ 「なんだか やっぱりさぁ」 父の居ない父の家で姉兄弟とつれあいは和やかに集った 父がよろこんでいるよ「なあ、じいちゃ」と写真に幾度も語りかける子供たち四人と連れ合い達 母の一周忌を済ませひと月力尽き旅立った 皆それぞれの思いを抱き語り合う時をもった 父の望むように 誰もつらい立場にならぬよう 父亡き後も皆が集う機会をもちますように。