「三丁目の夕日」からあれこれと

過日BSの放送で「三丁目の夕日」を見た
もう私の就寝時刻だったがじっと見入ってしまい 夫も見入ってしまい
「早く寝ろ」とは言わなかったから じっとじっと観た

東大出の文学青年の茶川龍之介さんとこに何故かいる古行淳之介君
そこに寄り添う 小雪さん演ずる居酒屋の雇われママ
そして自動車修理工場鈴木オートの夫婦と男の子 
妻は ほらあの薬師丸ひろ子
そこに集団就職で青森からやってきたロクちゃんこと六子(むつこ)
それは誰かと思ってみれば・・・NHK朝ドラの梅ちゃん先生ではないか 
と それはともかく

東京の子供とはかくもきびきびと東京弁をあやつり話し都電に乗れて
様々を思いついて行動していたのだろうか
田舎出の私には想像もできないが そうだったのかもしれない

物語は皆さん ご覧になっていることだろう

小雪さんは借金のためどこかに転がされる運命となり
見えないエンゲージリングを指にして去る そして
淳之介くんは本当の父親 川渕康成が権高に迎えに来て連れて行かれる

最後の場面 下駄履きで突っ走る龍之介さんが転び倒れ泣く
そこに高級自動車で走り去ったはずの淳之介くんが戻ってきて目と目が合う

青年龍之介は淳之介を突き飛ばし しかし彼は抱きつき 突き飛ばされ 
またすがりつくを繰り返し そして彼らはひしと抱き合う

ぐっと涙がこみ上げた 夫はグスリと鼻をならしている
泣かさないでよ 泣かさないでよ


朝ドラの「カーネーション」から引き続き見をし「梅ちゃん先生
これもなかなか面白い 
隣の町工場の片岡鶴太郎がなかなかいい味だしているし
三丁目の夕日のロクちゃんは成長していて 
でもロクちゃんの雰囲気が垣間見えて可愛らしくも頼もしい
ヒポクラテスの誓いを胸に患者に優しい病気に厳しい医者になる日を楽しみにしている


俳優さんはいろんな人に生り変って演技をするのだ 
役にはまって演じるのだ
私はごく普通の主婦だがブログという媒体をもらって
このような拙文を全国的にアップするなどという無謀ができる
それは幸いである 何かを伝える人になりたかった幼心がここに実現できている


三丁目の夕日はみんなが一生懸命に暮らしていた日々を
戦後の混乱期から東京タワーが高々と出来上がっていくまでを
合わせて表現して映画として最高のドラマだと思う


原作者の漫画の絵は鎌倉の電車ホームから見ることができる
ほのぼのとした絵だ きっと作者も満足の映画の出来なのではあるまいか