さくらんぼ便り


       

          
          「あっ 悦ちゃんなの?!」


そうなんです 交通事故で入院していた姉から電話があったのです
「お姉ちゃんだよ 一人で一階まできて一番最初にEPOMに電話したのよ」
わあ 悦ちゃん 頑張ったね 良かったね
そうそう お兄さんがさくらんぼ送ってくれたの
「あらそうだったのいっぱい食べなさい もうすぐ鎌倉まで行くからね」
嬉しくて嬉しくて・・・


三日ほど前に理学療法士さんと一緒に自宅に帰り
玄関から上がり部屋の移動 階段の上り下りなどチェックしていただき
また病院で負荷をかけたリハビリを行って完全治癒
全治二カ月の診断だったのが三カ月を要したわけです


つややかなさくらんぼと共に届いた便りは
待ち焦がれた姉の声を連れてきてくれました
義兄が毎年山形の知人に頼んで送ってくれていたけれど
今年も味わえる幸せを何にたとえよう