円覚寺 境内にて

       
                       


赤い帽子の異人さんが空を見上げておりました


私は赤い靴を履きそれを見つめておりました


みほとけのうつらまなこにいにしえのやまとくにばらかすみてあるらし


会津八一の歌を思い出し口ずさみして しばしぼんやりとおりました


日が射せば暖かく日陰れば肌寒い初秋のはつあきのひとときでありました






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