夫の歯

       

夕食時 夫が「豆腐に何をいれた?!」
え? 手品じゃあるまいし何を入れられましょう・・・と見ると
「歯」である コロンと「歯」がある
どの歯が取れたの?「ん? わからない」 アーンとしてみて
あぁ奥歯がないわ 明日歯医者さんに行くといいわ付けて下さるかも



夕方 困った顔で帰ってきた夫は「抜歯」と一言
痛い思いをしたことがない夫
歯医者さんは悩んだ末の抜歯だったそうだ
それはそう 治療ではなく最後の手段ですもの
ずいぶん悩んで「やはり抜くしかありません」
経年劣化でありました
歯は頑丈で根っこは深く 小一時間体格の良いドクターが汗をかいて
やっと根っこが取れて 口内に更地ができました


そんなに硬いものをバリバリ食べちゃいけないってば
言っても言っても聞かなかった夫 自信満々 「ほら見たことか」


「4日間も薬をのむんだぜ」当たり前です
これからは歯も体の健康も充分に気をつけてまいりましょう





    そうそう 歯に衣着せぬ大島渚氏が逝去されました 合掌


       「 渚逝き歯の無き者等衣を振る 」 ゑ




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