本に学ぶ

        


この本を読んだのは10年以上前になる
著者帚木蓬生氏(ははきぎほうせい)との出会いだった
一冊の本との出会いは貴重だし宝となる知識となる
その後追いかけるように彼の本を読みふけったものだ



        

        


日曜美術館に出演されたときにこの方にある深い理知を感じた
それまでの解説者にはなかったものがあった
真摯なまなざしと慎み深い言葉が心に沁みて
紹介される作品よりも彼の声に耳を傾けて多くのものを汲むことが出来た



かの国の歴史について私は語る言葉を持たないし
また知識もない 学ぶには辛すぎるのだ これは叱られるだろう
分断されたドイツもまた経緯は異なるにしろ
とにかくある種の人間の仕業なのだ
翻弄される無辜の民 無念のまま召された人々に手を合わせる





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