戦争

    今日は広島に原爆が投下実験された日だ


    夏になると 戦争を描いた本を読むことを


    自分に課している 今年は「七月七日」



        


     アメリカに渡った多くの日本人は手荷物だけで


     収容所に入れられ合衆国への忠誠を誓わされた


     そして若い男たちは米語と日本語を話すことが出来たが故


     語学兵として前線におくられた


     妻子や両親を人質にとられたうえでの戦争


     そのどちらにも属さない者の辛苦悲哀をなんとしよう



        


     子供たちは短冊に書く


     「おとうさんにあえますように


              おかあさんにあえますように」





日本人の収容所についてはあまり広く知られていないと思う


少しあちこち集めた画像をアップしておきたい 無断であるが



        

             日本人収容所



有名無名の日本人たちが収監されていたのはこういう建物だ


そこでは何もない 何もないところから日本人は


装飾品を創っていた   どんな環境においてでも創る心にうたれる



        



        

        玉ねぎの袋をほどき紐を顔料で染めて
        編みあげた煙草入れ 作者不詳



        

      花蝶ブローチ 木や貝、石、紙などでの作品


夫や息子の無事をひたすら祈りつつ一心に作っていたのだろう

毎日の労働のあとに 疲れ切った体で心で・・・



名を知る人としてはイサム・ノグチ ジミー・佐古田など多数

彼らの作品は当然ながら鬼気迫るものだ



      NHK日曜美術館で放送されたことがある
      「尊厳の美術展」という本があり
      番組の題でもあった。






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北仙台の七夕祭りが始まる  豪華絢爛さはつとに有名
収容所での木に結び付けられた短冊の文字を見て
ある兵士が尋ねる 「同じような字だけれどなんて書いてあるんだ?」
語学兵は答え得ない・・・
尋ねた兵士が言う  「クリスマスツリーみたいだな」





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