かまびすし蝉鳴きしきる切なさの

        

        哲学の洞より出でて合唱す  ゑぽむ

        

        七年の哲学の後の一葉なり  ゑぽむ



かわたれ時 外の遠くに パカパカっと切れかけた街灯が見える


かなかなが鳴き 鳥の声もし始めた   夜明けは近い


刻々と こうしている間にも 蝉 鳥の声は増して


新聞配達のお兄さんのバイクの音もする


風は涼しい  暑い一日のためのひと時


あぁ 車の走る音もし出した  生活が始まった





              ・