沖縄の父上と会う

息子の義父上と出会う機会を得た


北海道の出身である父上は一昨年64歳という若さで先立たれた


奥様のお骨を分骨するために故郷にいかれ


帰りに羽田で会いたいとのご希望だったので


私たち夫婦は喜んで出かけていった


すると なんと 息子の妻の雅代ちゃん真鶴さん姉妹が!


同行しているとは全く知らなかったので


驚きと再会の嬉しさに どうしていいか解らないほどだった


雅代ちゃんは体は健康そうだったけれど


顔には疲れがにじんで見えた


それは言ってみれば結婚後の初めての生活の疲れ・・・


我が子ながら一緒に暮らすのは難しい性格


母親の物思いをそっくり受け継いだ異性


彼女の話すことは いわずもがなで理解できた


メールや手紙ではなかなか語り得ない事柄や微妙なことを


短い時間ではあったがもてたことが


給わった恵みであると思われた


別れ際に小さく叫んだ


「お母さんはね子供が四人いると思っているのよ 大丈夫よ


 いつもいつもあなた達のことを考えて祈っているからね」


近いうちにコバの遺骨を沖縄に連れていこうと考えている


そのときに息子と言わず語らずに通じるものがあることを信じている


コバと太郎の14年 託された私たちとの4年 コバの18年


夜の車窓から久しく眺めることがなかったきれいな灯り


じっと見入りながら 半分ホッとしている私がいた






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