この頃読んだ本ちょっと紹介


        

これはまるで三浦綾子さんの本を読んでいるような気がしてならなかった
聖女というのは確かにいることが信じられる
そしてこの作家自身が余命いくばくもない中で書かれた
主人公は実在の人として浮き彫りになり 救い主のようなマリアが
ひと時も離れず天に召されるまで付き添った厳粛な読後感であった。



        

銀座の職人さんに限らず日本中世界中に職人さんはいる
私は金やダイヤという貴金属よりも職人の技を実に尊敬するものだ
それらがこの本に巧みな取材と文章でつづられており良い出会いをした
中には「鰻屋さん」「アイスクリームやさん」などあったが
読むだけで胸やけがすることが題だけで感じて
おそれながら飛ばしで読んだ
鼈甲や象牙の作り手 それらは後継者がいない
だからこそ宝物だ    浴衣の柄の形紙の実物を見たことがあるが
その彫りと染めの職人の手もまた神業であり
しかし本人達はこともなげに語るのだ
難しいのは当然 それを感じさせないことが心地よい




        


これはずいぶん古い本ではあるが内容はさして変化していないだろう
自殺のトップはデンマーク
戦争中の自殺者は少なくてむしろ戦後に多くなる
プロテスタントカトリックの教え考え方も興味深かった
もっと読みこんでみたい




        


北鎌倉のスーパー「たまごやさん」から頂いた本
自分で選ぶのではない出会いは必要だ
誰かから紹介されたのでもなくというのがまた良い
世界が広がる







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