元町徒然


        




        

        

2週間に一度の通院 いつもは見過ごしていたが読み入った


そうか 横浜村だったのか  お洒落な元町の始まりを知った


中島敦が親しみをもってちかづいてきたように感じた


しかしなんと理知的な顔であることよ


とんと見かけなくなった顔  いや単に私の近くには居ないだけなのか


晴れて 微風は冷たくて 心地良かった


ドクターには思いのたけを打ち明けた


悲しかったことを聴いていただき   スっとしてホッとした


誰にも言えない事を吐露できるのは幸せだ


「淋しい人生をおくる人なのですね」と


そうですね そうでしょう 私はこのまま自分を貫いて生きます


相手がどうであろうと「私は変わりません」と言った


「それがいいでしょう」


救い主のように感じた




                ・