雪の降る町を



雪の降る町を  雪の降る町を


思い出だけが通り過ぎてゆく


雪の降る町を


遠い国から落ちてくる


この哀しみを この悲しみを


いつの日か癒さん


緑なす春の日のそよ風         

     


     こんなふうに憶えていた
     実は違っていたのだけれど・・・
     それでも良いのだと思う
     倍賞千恵子さんの歌は
     言葉がはっきりしていて
     美しくて一番だ!
     「夏の思い出」の中田喜直さんの曲
     「小さい秋みつけた」も「わらいかわせみにはなすなよ」も
     みんな みんな 大好きだ
     父上は「早春賦」の作曲者だもの
     尊敬しまためざしていらしたのだろう


     詞は内村直也さん インテリだなぁ
     イプセンを翻訳してる
     「野鴨」は読んだ
     そして「夜の来訪者」も
     難解だった
     読みかえしてみよう





雪が好きなんて大きな声では言えない関東


窓を開けて雪のにおいを吸いこむ


何もかもが白くまあるくなっている


ほら「角がとれて優しくなっているよ!」


けむるように降る雪よ ときおり吹雪く光景よ


私の原風景なのだ 懐かしくも美しく やはり哀しい


この白があってこそ春の花の色が嬉しいのだ


心に沁みてたまらないのだ


そのことが楽しい これが解ることがありがたい





                ❄