ハーモニカ

白秋の歌を思い出すのだ


「病める子はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑の黄なる月の出」


子供は熱を出しやすい すぐ治るけれど 


次々と水ぼうそう、おたふくかぜ、知恵熱なんて名のつくものも


喘息の発作は可哀想だった ハモニカ吹くどころじゃない


もう抱いておろおろすることもないから安心だけど




        



小さなハーモニカで一番最初に吹いたのは草競馬


次にエーデルワイス そしてアメイジンググレイス


猫達がそばにきて しきりに音を追っている


そして私の足にすりよって やがてひざに乗り 前足を伸ばす


三匹の猫になってしまった みけ ピピ EPOM


独りじゃなかった みんなでハモニカ合奏にゃ〜





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