私の味方は私自身

トア・エ・モアのアルバムに入っていた歌
曲の題名が思い出せないが
歌詞が印象的だった

「世界中の 人が皆 敵になっても私は あなたの味方なのよ・・・」

こう言ってくれる人がいたなら どんなにか心強く幸せだろう
そう思った そんな人がいつの日か現れると信じ願った

自分を一番知っているのは「私」だ
そんなふうに感じたのはいつのことだったか
見知らぬ町に生きながら 子を守りながら 気弱な私は消えていた
見かけは今も軟であるが しかし 強い! 母は強しである

一言で敵を蹴散らす勢いは衰えない
これは一生変わらぬのだろう
「私の味方は私」どれほどの窮地にあろうともいつも寄りそう
もう一人の私 「大丈夫!」励ます私がいつも居る

猫達は寄りそい気にかけてくれる
あぁ もう鳥たちがさえずり始めた
新しい朝がきた


さて 北鎌倉の「さゝや」という居酒屋が看板をおろした
わたしは縁のなき場所にて解らないのだが
「ご自由にお持ち下さい」とあったので
この二つをいただいた
灯りが消えて淋しがっている殿方がいらっしゃる
彼等の味方は やはり彼自身だったのか
友人と語り合いながら酒を飲みかわす
看板は取り外されて撮るにしのびなかった
灯りが消えること それはいつかはくる日であった


        

      傾けて振られ幾歳ごくろうさん   ゑぽむ





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