スカラベのネックレス

        


        


今日はアンティークのオリジナルアクセサリーを紹介します
しかも宝石に飽きた貴族たちのお遊びの極致
「糞虫」(フンコロガシ)です
この虫は姿が美しいのと 糞を転がす様を太陽が回っているようだ!
っと まあ そのようにとらまえた人が珍重してアクセサリーにした
ちょっと「おお!」っとゴキブリを思い出して引いてしまうのですが
化石状態なので怖くはありませぬ しかしこれを胸につけるとは!


日本の「玉虫の厨子」はそれはそれは美しい
美意識とは国によっておおいに異なるものではありますが
こうして実物を見ますと
この世はなんと広大無辺なのでありましょう


エジプトの遺跡発掘の際にはいくつも出てきたそうです
わたしなら紛れ込んだものと思って捨てるでありましょう
学者は見逃しませんね


しかし 植物と昆虫は完璧なる美であります
さまざまな美術品の題材になっていることから
それはまぎれもない事実です


しかし まあ 糞ころがし・・・


台とネックレス部分に使われているのはベイクライトといい
ベルギー人でアメリカに住んでいたベイクランド氏によって造られた
工業素材がイギリスに渡りボタンやアクセサリーの材料として
浸透して こうして今に伝わっているという訳です





              蟲