頭痛もち

 子供のころから頭痛もちである
 ガンガン、ギンギンはつらい
 重い感じ ボーっとした痛み 来るぞっという感覚
 慣れたる痛みだが
 夜中に目が覚めて鎮痛剤をのみ治まるまでの時間は長い


 頭痛外来というのがあるほどに 頭痛もちさんは多いようだ
 以前にも書いたが 夫は頭痛を知らない
「困ったことだ どうしたものか」というときに使う言葉だと勘違いしていた
 痛みを知らないということは幸せなんだかどうだか解らないが
 運はいいのだろう


 数時間前にナロンエースをのんで眠って今起きた
 スッキリしている
 市販薬で治るのだからいい
 40代の頃はこれでは済まなかった
 医院処方の薬はビックリの効き目で「え?いいの?」とちょっと怖かったな


 そういえばずいぶん小さい頃 胃も痛かった
 どこが痛いと言えずに(胃)のあたりをさすっていると
 亡母が「子供のくせに・・・」と言いながら
 富山の薬箱から熊の胆を出してオブラートに包んでくれたっけ


 大病もせずにここまで来た
 認知症にはなりたくないが どうしたらならずに済むのか
 息子に申し訳ないもの・・・
 義父母、実父母ともに正気で逝った


 遺伝しているといいな
 生き方の覚悟の問題でもなさそうだし
 脳の疲弊かしら


 友達がお舅さんに「盗ったでしょ!」と言われて悲しくて
 それに対して冷たくしてしまう自分が哀しいと言う
 日の明け暮れに自責する人生
 次々に試練が用意されているのだ
 途中で投げ出すわけにはいかない


 毎日のように介護疲れで悲劇がおこる
 ニュースがつらい
 夫の頭痛のようなものか
 
 生まれてきたのだもの生きよう
 頭の痛いことだらけだが
 できる限りのことをして日々を過ごしていこう




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