お薬ちょうだい

ずいぶん長い事 お薬服用生活をしている

朝 昼 夜 就寝前 間違わずに・・・?

たまには数が合わなくて「あれれ」となるが

まあいいでしょう

何に効く薬なのか 如何に必要なのか解っている

今のところは大丈夫である

これは薬物中毒とはいわないのだが

時折りに 飲まなかったらどうなるか思いを致す

ある時 故あって急激に減量されたことがあり

その離脱症状に約一年苦しんだ

どこまで続く泥濘ぞの感であったが乗り切った

今また軽くそうでありつつ

自らをなだめて往なしている

薬とは清濁併せのむものなのだろう

時々の体調によって受け取り方が違ってくる

ピッチャーとキャッチャー ボールはゴロ

変化球がきたら仰ぎ見てパス

「先生 お薬下さい」

この心が穏やかに過ごせるヤクを

昨日は折り合いをつけながら

窓ふきをした

春の日差しはガラスの汚れを際立たせて見せてくれて

(ぞうきん)と書いたタオルを二枚コキコキと使った

エアコンの室外機の上も大変にざらざら

一心不乱に清掃したらどっと疲れた

ぞうきん洗い干してお昼寝

こんな風雅な主婦でいいのか いいのです

きれいになったガラスを通して春の陽は優しい






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