迷子

5歳の男の子が迷子になっていると放送があった
見えなくなった時刻から一時間経っていた
夕方5時だから今は晴れていて明るいけれど
子も親もお互いを探して不安と涙でいたことだろう

それから一時間ほどして
「無事保護されました」と聴こえたのでホッとホッとした
良かったね坊や 良かったねパパママ
もう手を離しちゃだめよ 目を離しちゃいけない
せっかくの日曜日の楽しみがクタクタにくたびれてしまったことだろう
ギューッと抱きしめて帰宅したかな これに勝る幸せはないね


それにしても迷子ではない高齢者の行方不明者捜索願いが多い
60代から80代 もっと若い場合もある
携帯電話も使えないということはあるいは認知症ということか
暖かくなったこの頃はまあ、寒い時期は心配でならなかった
「無事保護」「発見」の差は大きい

自分もいつかいつもの道を見失うかもしれない
それは杞憂ではない

亡父母義父母しっかり逝った
あやかりたいものだと思う
家族に心配をかけないために





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