2015-08-22 ひとさらい 本一冊もって里山に行く そういうことが好きだった 何気なく母に言うと、激昂!「どんな者がいるかわからないのに 一人で馬鹿なことをするんじゃない 世の中にはあなたの知らないことがいっぱいある それはそれは恐ろしいんだよ 今後一切行ってはいけない」 あまりの突然の母の震える怒りに一言もなかった これは私が中学生の頃のことだ 時は過ぎ里山は都会の真ん中にも出現 叱ってくれる近所のおばちゃんもおじちゃんも居なくなった 早く家に帰りなさい 暗くなると人さらいがでるよ ・