本は師であり友である

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

 26歳の時に朝日新聞に連載されていた曽野綾子さんの「神の汚れた手」

 私は次男をみごもっていたのだった

 今思えば到底そんな時期に読むべき内容ではなかった

 しかし毎朝玄関で座り込んで読みふけった

 曽野綾子さんという作家に完全に魅せられてしまい

 以後20年間彼女の小説を読み

 新刊はおいかけるように買い求めた

「心にのこるパウロの言葉」はいつも持ち歩いていたっけ

 最近の曽野さんはお歳を召してしまわれて

 小説は書いておられないようだし

 私自身がエッセイを好まないので題名を見る程度にしているが

 彼女こそ私の人生に影響をあたえた人と言える

 曽野さんの言動を良く言わない方々がいるが

 それは本を読んでいないからだと言い切れる

 どうか彼女のデビュー作「遠来の客」から順に

 読むことを御薦めするものである

 私は辛い時慰められ勇気をもらい力が満ちてくるのを感じたのだ

 今も本棚に幾冊もの曽野さんの本を並べ

 背表紙を眺め手でなぞっては心の糧にしている





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