花の女子会を終えて
指折り数えて待った女子会が決行された
あっという間に嵐のようにそれは過ぎ去った
六人の昔乙女たちの喜びと悲哀
眠りはそれぞれに・・・
いびきが無呼吸を示すもの うなされるもの 寝言いうもの 呻くもの
寝返り数限りなく 眠れぬ私の観察対象となった!
どこのなんという温泉であろうとけっして癒えない心の痛み
それらが夜をとおして物語っていた
起きているときの物語はぽつぽつとぽんぽんと笑いをまじえて表わされるが
それは
息子が自殺未遂を二回した 離婚した 慕う子供とはがされた
夫が退職して24時間一緒に居るようになったら胃潰瘍になった
97歳の姑が文藝春秋を達者に読んで揚げ物が大好きで
入れ歯を盗ったでしょうと言う矛盾
今日は楽しいけれど明日は病院に義弟の深刻な病状を聴きに行かねばならない
娘が難病に罹ったがまあまあ安定している
孫の数は六人のおとめにしては少ないかな九人
小さい孫ちゃんたちの話はあどけなくてひたすらに可愛い蜜月時代だ
あっという間に別れの時はきて
千切れるほど手を振る別れとなる 来秋の再会を約束して
さて私には次の竹馬の友との出会いがあり
仙台駅ステンドグラスの前で待つ
ちっとも変わらぬ友ゆっくりと登場 「ゑぽちゃん!!!」
美味なことこの上ない 紅茶はラ・フランスの香り
こんなに食べられるかしらとの心配は皆無であった
最近は何を食べても味がしないと思っていたが
舌がおごってしまっていたらしい ちょっといい気分 大いにいい気分なり
夜遅くまでゆっくり話していられない性分の二人
ささっと切り上げて再会を約束して手を振る
行きも帰りもひたぶるに新幹線は速かった
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