義父の丹精した庭
義父の丹精している庭である 同居の時代があったが
その頃は鉢物も二百もあったのが世話が大変なので植木だけになった
この整列した木々たち・・・私は気に入らなかったんである
もう少し面白味があってもいいのじゃないかと・・・
しかしあくまで義父の庭 草取りもさせられなかった
今こうして眺めてみて つくづくと義父を感じる
家の中のものもなにも曲がっているものはない
曲がったことが大嫌い なにもかもが整列
几帳面、潔癖症・・・歳をとって思うように動けないから
いらいらとする 哀しげにもなる 淋しげにもなる
叱り飛ばすおばあちゃんがいないからね
でも子供たちが結束してフォローしている
この家の姉兄弟達はなんとも立派である
他所から来た嫁は感心するばかり