こよなくアダルトな話

   


義兄が海外出張から帰った夜のこと
春子姉さんは洗濯ものやらお土産やらをバックから出し
明日お陽さまに当てようとバックを裏返した・・・
カチンっと音がして床に何かが落ちた
小さな鍵・・・「コインロッカーの鍵だ!」
春子姉さんは何食わぬ風で過ごし
翌朝はお義兄さんの乗る電車の二つ前の時刻に起きて
出かける準備をした

「起きろ!」
鍵を差し出すと寝ぼけ眼のお義兄さんの顔はみるみる青ざめた
出かける支度の洗面所ではドッキンドッキンと心臓の音が聞こえてきたと
春子姉さんは言う
http://d.hatena.ne.jp/EPOM/20110926/1316982996 
       この義兄の心臓


「鍵の在りかに案内しろ!」
いつも降りるひとつ前の駅のコインロッカー
出て来たものは
「香水 ジュエリー ぬいぐるみ チョコレート スカーフ」
その場ですべて没収 くるりと背を向けて家に帰って
物はあちこちに配って始末

お義兄さんの一日やいかに・・・
調べはとっくについていたのだったのだから



さて私だったら「ね これ入ってたわよ」
「あぁ」それで終わりだろう
お義兄さんがそういう人で春子姉さんの勘がするどいのか
夫が善人で私がぼんやりなのか それはわからない

とにかく電話で聞いた過去の話
テーブルをたたく音がした

よくある話なのかしらね(~_~;)