うれしや五月

タクシーから降りて門を入り父の庭を見ますと…まあ!あまりな光景 たったひと月で主の居ない庭は雑草が生い茂っていました もちろんリラは香しく咲き、アケビは可愛い花をつけ、モクレンの花びらは散り敷かれ、父の庭とは言い難い美しさではありました。さっそく草取りです 私は草取りなんてキライですが荒れた庭はもっとキライです 大きなボールを持って始めました 土は柔らかくスルスルっと抜けます たまに根の張った草があったらパス! 一時間半ほどで50坪ほどの庭は父は納得しないでしょうが見良くはなりました 私はクタクタです そうそう!見慣れぬキノコも八個ほどありました 何という名なのでしょう。 もう止めよと夫から号令がかかりましたので一区切りつけ春子姉さんに電話をすると「草なんて取んなくてもいいわい」とにべもない返事 可笑しいこと。 今朝はあちこち痛みます 当たり前ね したことのないことをしたんですから。 雨が強く降る音がします 夕べはカエルの合唱が聞こえて五月だなぁとしみじみ思いました。11日は私の母の命日です。斎藤茂吉の歌「死にちかき母に添い寝のしんしんと遠田のかわず天にきこゆる」繰り返し心によぎっていました 季節は幾度も繰り返えし繰り返し。