父母の供養に

父の衣類の数々に呆然としてしまう 子供達がプレゼントしたと思しき箱に入ったままのシャツやパジャマに肌着…冬の温かいダウンコートなど、しかし驚くのは着古したものまでキチンとたたみダンボール4つも保管してあることだ 「昔人はなぁ捨てらんねんだわい」ということか どこまでもあくまでキチンと整理整頓されていて改めて父を想う その几帳面さを。さて強い雨が降り地面が柔らかくなったので取りにくかった草を抜く どうしたって父のようにキレイにはできないが、せめて供養にと。 夫は物置の大物と向き合っている 「何でもあるなぁ!無いものはないな」 棚には洗剤類がお店のように並んでいる 新しい鍋にヤカンに電熱器……この家は夏が過ぎたら壊す せめてせめて幾度も来てはキレイにしておこう 父母の供養に。