母の命日

今週のお題「母の日に感謝を込めて」


     


私の母の名前は「萩子」といいます
どうして秋の花の名前を五月生まれの母につけたのか
不思議に思っていましたら
この「雲南萩」ウンナンハギという五月に咲く花に出会いました
「あぁ おかあさん ここにいたの・・・」
再会です


今日は母の命日 昨日は誕生日でした そして母の日が重なっていました
母は厳しい人でした それはそれは厳しくて
父が「何もそこまでするな」と言うほどでした
般若は母がモデルだと子供心に信じつつそれが誰にも知れませんようにと
お祈りしていたほどでした
可笑しいですね 今になってもあの厳しさの怖さは少し残っていて
ほんの少しですが恨んでもいます ほんの少しです


母が生まれた村は今は新幹線の止まる駅になっています
北仙台から北に向って30分足らず
静かに止まる駅はここが駅かと思わせる珍しい風景が広がっています
ほとんどの駅は駅ビルが建ち繁華街となるというのに
この村の長はそれを拒んだのですね
田園風景の中に停車駅舎があるだけです
初めて降り立った人は立ちすくむでしょう


この村で母は生まれ育ったのです
豊かな清らかな田園がどこまでも広がり
秋の夕刻に雁が群れをなして鳴きながら飛びゆくさまは
えもいわれぬ美しさで 落涙しそうになります


私の心を静かに保つことそれが母の供養だとおもうようになりました
長い時間がかかりました


母よと呼びかけます 穏やかな心で 「母よ」