美しき天然

「美しき天然」という楽曲がある サーカスなどでよく用いられたから
聴けば あぁ と思い当たるし 詩の美しさに気付くかもしれない
とはいえ ずいぶん昔の歌だ


どうしてこんなことを言い出したかというと
昨夜 義兄から電話があった 交通事故で入院中の長姉が
救急病院からリハビリ専門の病院に転院したという知らせなのだった


私が「お兄さん 悦ちゃん 明るくなった?」と訊くと
「そうだなあ あれはもともとカラカラと明るい質ではないからな
 でも元気にはなったよ」と言う
「あら お兄さん 悦ちゃんは一番明るくて面白いのよ
 お兄さん 知らないのよ」と言ってしまった 末妹で
義兄はタジタジと「あ あ そ そうか・・・」と(笑)


実はそうなんである
次姉は明るく朗らかに見えていて悲観的で、すぐ眠れなくなる人だし
私はシレっとした当たり前の(^−^)でいながら心は病気だ


長姉は明らかに天然である
会うたびごとになんだか面白いことを連発して言う
私たちはその都度立ち止まり笑い
しゃがみ込んで笑いする
長姉は「あら 私 何をそんなに可笑しいことを言ったの?」と
ぽかんとしている
そしてあらためて言いかえして自分で笑うのだ


車いすに自分で乗り降り出来るようになったと甥の奥さんから
メールが届いた 優しい人でホッとする文章がありがたい
見舞いにいきたいがどうかと尋ねてもらったら
やはりNOだった 尋ねずに行ってしまえば良かったが
姉の気持ちは尊重しよう
私だって見られたくない姿がある


どうかスタスタ歩けるようになりますように
去年の夏に日本橋で買ってもらった服を着て私は会いたいと思うばかり