中学生を引率するの巻

由比ヶ浜六地蔵の信号待ちをしていると
「スミマセン」と可愛い声がするので振り向くと
小さな坊主頭の男の子とその一行7人 遠足のグループだ
女の子のほうが先に背が伸びたらしくすらりとしている
声をかけてきたのは これからニョキニョキ伸びる班長らしい


「あのう 小町へはどう行けばいいのでしょうか」
あ・小町ねおばさんはこれからその近くまでいくので一緒にいきましょう
「はい お願いします」皆が声をそろえる
私はとっとと歩くので時々振り返ると一生懸命ついてきてくれている


御成町に入る
「ここですか?」と訊くので
もう少し歩きますよ ここは御成町です
横断歩道を渡ってキレイなガード下を抜け
ほら あそこに赤い鳥居が見えるでしょう あれが小町の入り口です
「ありがとうございました」
皆々が声をそろえてお礼を言ってくれた
いいえどういたしまして 楽しんで下さいね と見送った


道々訊いたところによれば中学一年生で千葉から来たという
こういうことは三回目 道順を教えるのが苦手なので
方向が一緒ならば同行するのが一番


雨の遠足でも彼らは元気で楽しそうだった
幼顔のこの子たちに幸いあれと祈った


      
                    カルミヤ