「 15才の志願兵 」


http://www.nhk.or.jp/nagoya/jyugosai/index.html


文学を志していた同級生の親友は甲種合格で戦地におもむく
それを視力検査で落とされた少年が声も無く見送る

やがて戦死した少年の母親が主人公の少年を呼びとめ
家に連れていき 焼香の後お茶を出し
そして願いを口にする  
息子の日記の最期の日付のところを読みあげてほしいと
涙のうちに読み終えると母親は言う
「私に学問があったら止められたんでしょうかね・・・」と泣く
「いいえ それは違います 学校が私達に死ねと教えたのです
 学問がないのは学校です」と答える


美しい歌がながれた 聞き覚えのある詩だった

    

    巷に雨の降るごとく

    わが心にも涙ふる

    かくも心ににじみ入る

    このかなしみや何やあらん?



ポール・ベルレーヌの詩だったから 訳は堀口大學かと思ったが
金子光晴だった 題名は「言葉なき恋唄」






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