風の音にぞおどろかれぬる

         


         


  秋きぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞおどろかれぬる          

古今和歌集 藤原敏行


昨日の夕刻の空 そして夕焼けの雲 細い月も出ている
昼間は(秋きぬと)も(おどろかれぬる)もなく焙られるようだが
朝夕には確かに秋がただよっている


今朝も蝉しぐれ 今鳴いておかねばならぬのだ あとわずか







                ・