みけの夢

猫は夢をみる 寝言を言いながら起きてくるからわかる
本を読んでいるとベットの下で寝ていた みけが急に
にゃんにゃんにゃん にゃんにゃんにゃん にゃ〜んにゃ〜ん・・・と


「どうしたの? みけちゃん こわい夢をみたの?」
りぼんお姉ちゃんの夢をみたのかしら 悲しかったものね
あの晩 りぼんは立派だったね
コバがお別れをして みけがお別れをして
あぁ私達 悲しかったね 茫然としたね
もっと ちゃんと哀しむのだった・・・気をそらさずに


みけはテーブルに上がって私の顔をのぞきこむ


      


こんなふうに顔をよせてくる 私の手をペロペロとなめる
「お母さん 悲しいね」と
              





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