思いが 普通 不通


       


        「 柿照りて思いのほかの風当たり 」 ゑぽむ


       


       


        「電話機でなぐられし如く柘榴あり」 ゑぽむ


        「遥か地に子は居るものと柿喰らふ」 ゑぽむ




にわかに俳句づいた いやいや川柳でもない五七五・・・
どうしてこうも言葉も思いも通じないのだ
これはフツーのことなのだ 解っている
どこに因縁つけたり恐喝し合う親子がいるものか
解りきっていて怖ろしい言葉を投げてくる息子よ
母は文字にして憂さを晴らし
この甘えきった戯れの幸いに酔いしれる




               ・