ファイナルコンサート

由紀さおりさん、安田祥子さん姉妹のファイナルコンサートを
4日前にさんざんこきおろしたテレビで見た
素晴らしいなどという次元ではない二人のハーモニーに聴き惚れた
どの歌も良かった どれも一緒に歌えるが黙って聴いた
「この道」は懐かしい友を彷彿とさせた
育ちの良いとはこういうことかというふうな人で
私と共通するところと云えば母上が40代で産んだ娘だということだった
彼女は嫁いで二人の子供をもうけたが不幸にも30代で夫君を亡くした。


さて「おおおきな古時計」・・・
私は結婚して夫の両親と同居していた
なんともしょうのない若い私であったと思い出す
二年経って夫に転勤辞令が出た
私達の部屋に置時計しかなかったのを知っている義父が
「EPOMや この家にある掛け時計どれでもいいから持って行け」と言った
私は遠慮なく「お父さん これ下さい」と


        


「百まで生きるぞ」と言っていた義父は去年八十八歳で亡くなった
あと十二年足りないじゃないの お義父さん おじいちゃん



        


    私達の悲喜こもごもをみな知ってる時計さ
    今も時を刻んでいる この時計




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