歌詞からあれこれ

昨日の続きのあれこれ・・・
夫が度々 これはどういう意味だと訊く 文語体
もう 聴き惚れているのに煩いなあ・・・「解るでしょ大人なんだから」
超手短かに説明しながら私自身の子供時代を思い出す


「虫の声」
あれまつ虫が鳴いている ちんちろちんちろちんちろりん
あとからうまおいおいついて すいすいすいすいしすーいっちょん
あーおもしろい 虫の声

これは 「青」も「白い」なのだと思いこみ不思議だった(笑)




「ふるさと」
忘れがたきふるさとは 忘れ「敵」(かたき)ふるさとだと思っていたし
いかに居ます父母 つつがなしや友がき は「とも餓鬼」だと・・・



私は小さくて痩せていて弱虫で泣き虫であったから
今で云うところの「いじめ」の対象となり面白かったのだろう
一人涙を拭って泣かないふりをして家に帰っても母にはお見通しだった
しかし母は慰めなどしなかった ありがたい事だ 子供のプライドだもの


長じて歌の意味も解りクスっと笑った
そしていろんなことを許し心は氷解していった
何故私が耐えられたか それは小さいながら特技があったからだ
手が器用で本が好きだった いつも何かを創り
本の中の登場人物たちと共に行動していた
だからちっともさびしくなかったし 自信となっていた


後年手塚治虫さんの「未来人へのメッセージ」の公演本を読み
「僕はいじめられっ子だった」にいたく感動した
アドルフに告ぐ」を書くにいたった気持や子供たち親たちに
時代を超えたメッセージが込められていて今も私の宝物だ
岩波ブックレットNo63 もう手に入れるのは難しいかもしれない。



        




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