雨模様から雨に 

        

        独居あり正しき様のまあ見事  ゑぽむ



        

        萌えと枯れ会い見て別る雨なりき  ゑぽむ


        

        雨走りそは疾風のごとくあり  ゑぽむ

洗濯物の干し方で人柄がわかる 入らずとも片づき様がわかる
妻居ぬ人の強き意思と淡々と日々をこなす好ましさがたまらない。


雨の日に何故に歩くか それは雨は雨なりの好き風情があるからだ
立ち止まりしては若芽を愛で 小さな掘りの流れに見入る


「こんな大雨に歩くかよ」と骨董屋の店主が言う
あら 雨の日もいいものよ
「そうかなあ 客は来ねえし 暇だしよ・・・」
お喋りばかりでごめんなさいね
「お茶いれようか?」
いいのいいの 気を使わないで かまわないで 見るだけだから



       ひやかしの客となりけり春雨に  ゑぽむ






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