シスターの微笑

        


列の前でシスターが花の切手を選んでいた
あぁこの紫陽花も5枚いただこうかしら・・・
細身の老齢の方
薄いグレーのかぶりものと御髪の色が同じだ


用事を済ませて自動ドアを出る時に
「傘をお忘れのお客様!」と声がする
前を行くシスターはバックしか持っていない
歩幅を大きくして追いついて
「傘をお忘れでは?」と声掛けすると
「あぁ」と清潔な恥ずかしそうな笑みを浮かべ会釈され
戻っていかれた


いいお顔で笑顔 含羞・・・
私にできるだろうか 髪がグレーになったら?・・・
そういうことではないなぁ




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     「がんしゅう」と入力しても出てこない言葉
     ちゃんとあるのに PCには含羞がないものね。






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