コバエ


義父は私のことを「お母さん」と呼んでいた


あるとき コバエがうるさいものだからパチンとやろうとして


遠近感がないもので あさってのあたりをたたいた


義父は笑って言った


「お母さんにつかまるような呑気なハエが居るかい あはは・・・」


この季節になると思い出し たいてい逃げられ そして可笑しい


(コバエとるとる?)とかいう商品があるが(コバエ去る去る)もいいな        



        

       笑みながらコバエゆけゆけ義父のもと  ゑぽむ





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