金木犀

        

       笹りんどうの一つ紋にて装いぬ   ゑぽむ




        

       時を着る裾模様とて匂やかに   ゑぽむ




金木犀も銀木犀も咲き誇り あっという間に散り果てている


そして地を美しく彩っている


花の香りは季節を気付かせてくれて


心にしみて生きたかりけり・・・という気持ちにさせてくれる




島木赤彦の歌


「隣室に書読む子等の声きけば心に沁みて生きたかりけり」より






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