お洗濯


毎朝 悲鳴をあげるようになって幾月過ぎたことだろう


二十年近く酷使した洗濯機のあげる苦しみの声は絶えゞ


「奥様 わたくし もうダメです お暇をいただきとうございます


 故郷に帰らせて下さいませ お願いです 息子が呼んでいます」


っというわけで カワダデンキにいってみると


三洋という彼女の故郷は市町村合併で今は名前が無い


こきつかっておきながら可哀想だとこみあげるものがあった


(本日お進め広告の品)に決めて順番を待っていると


「お客様 お茶をどうぞ」の声


お盆に茶卓お茶碗かと見ると段ボール箱からペットボトル!



        



時は変わったのであるなあ・・・


レジで会計をし 携帯電話のカワダデンキのバーコードをかざすと


なんと八千円分当たりが出た!


「お客様 当たっていますよ!!!」 あらほんと


毎日お世話になった洗濯機さんにお餞別になるわ・・・?・・・


なに プリンターのインクを買おうかなんぞと思っている


それにしても洗濯機の寿命は8、9年だそうである


今日は新しい洗濯機が届く