今日からは

　　　　　　　　

笑顔で　素直で　正直でいなければと思ったから

なんと疲れた一年だったろうか

私は力尽きそうであった

道具入れの引き出しには

倒れた時に出来た凹みに髪の毛が貼り付いていた

そう　現場検証の結果なのだ

本壁であったら命がなかったか　眠ったままになったかもしれない

幾度繰り返した卒倒だろうか　　ともあれ今回も助かった紙一重

禍々しいあの日以来　　冷静でいたい自己と怒らねばならぬという

身の内なるものがせめぎ合っていた

早足の自分が　歩いて息切れがする　階段が辛い

倒れた自覚は後からやって来て　いろんな事を教えてくれた

ゆっくり歩きなさい　たっぷり眠りなさい　ちゃんと食べなさいと

銀杏の枝は銀色に光り　葉は蓮の池に沈んでいる

水仙は早や角ぐみ　故郷の雪など知らぬげに健やかだ

人生一めぐりして　また一歩が始まる

私は糸のように細く　そう蜘蛛の糸のように・・・

過敏に写るものを　ここに綴っていきたい

言うべきことはもう言った　　

やるべきことは出来る範囲で　どこの天地がひっくりかえろうと

わが道を行こう　

ここに書いたこと　書かなかったこと　書けなかったこと

みんな押しやって　たゆたっていたい

そうしたい　　そうしよう

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