火事を見て心おどるは何事ぞ

携帯電話のメールは右手の親指の腹が平らになるほどうちこんだっけ


しかしまあ それも間もなく飽きて


実に遅ればせながら始めた次姉のチンプンカンプンに付き合いも飽きて


めったに来なくなり 持っているのをやめようかとしたが


郡山の父のもとに通う日々にもブログアップは携帯からでもしたくて


ただそれだけのために持ち続けていたから


ほとんどブログと歩数計にしか使っていなかったわけだ


インターネット・・・


アナログ人間の見本のような私がだ 帳面とペンの私がだ!


そしてまあ とうとうスマホを手にしたのはデジカメが不具合だから


しかしなんと これは親指が使えない 人差し指なのだ!


だいたい親指で押すのは 指圧


「指圧の心 母心 押せば命の 泉湧く〜」古い 実に古い


押すものはチャイムとバスの「次とまります」


それだって人差し指なのだからバスの気分でスマホればいいのか?


「取り扱い説明書は不親切だし 訳がわからないから返す!」


そういう人もいるのではないか


だいたい銀行のATMの画面だって コートの袖が触れたくらいで


なんだ エラーになるから この寒いのに腕まくりだ


この小さい物をどう使いこなすか まあ慣れか


手先は器用だが 憶えが悪い まあボチボチいこうか


        


っとまあ つらつら考えていたら サイレンが鳴りバスが止まった


銀色の鎧を着た武者ではない消防士さんが誘導している


そして見れば 閻魔様の円応寺の階段を!


        


        


次のバス停で降りる扉が開くと 煙が入ってきた 


なんと火事目撃 閻魔様が昼寝煙草をしたか?


地獄には血の池と針の山 悪人は火に炙られる


電話機が家出して徘徊 何かと支障が起きている


線路に落ちたり 人を轢いたり 心ここにあらずさ迷う


火は見えなかったが煙の臭いが不穏だった


いやはやの小一時間


この写真 スマホで撮ったか? いんや まだフルコンデジなり




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