愛情の宝を見つけた!

        


        

      (裏布を張り替えて留め具をつけ直しました)



骨董市でこんな珍しい貴重なものを見つけた!


爪楊枝をスケールに置いて小ささを比べてみて下さい


左から(珊瑚)(目打ち)(丸薬入れ)(糸巻き)(?)(耳かき)


(扇型の爪やすり)それに印鑑もありました。


そしてこれらは小さな絹布の入れ物に入っていたのです。


絹ははらはらとほつれてしまい なんとも古い時代を物語っていました。


どんな人が持っていたのでしょうか


大きな旧家を取り壊す時に箪笥の奥にあったそうです


ロケットもありました


中には色褪めた写真が・・・帽子をかぶった十歳くらいの男の子


想像はどんどん果てしなく広がっていきました。


お友達の骨董屋さんに見てもらいましたら


やはり小物は象牙細工です


これを作った職人さん これを嗜みとして持ったご婦人


その方のお子様・・・。


明治よりも前の時代でしょう


この男の子とお母さんの気持を思い祈りました


どんな時代にも哀しみがあった


きっと裕福なお家の方なのだろうけれど 


お子様の写真を片時もその身から離すことなくいた


今はきっとかの国で幸せに語り合っているのでしょう。


骨董市で私を呼びとめる声


それらに耳をすませます


会えて良かった




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